主要成分について
- Derris Scandens Benth(デリス)東南アジアに自生するマメ科の植物。タイの伝統医学として、筋肉痛(筋肉の損傷やひずみ)や変形性関節症の治療薬として広く使用されている。また、抗炎症成分が含まれていることも確認されている。
- Cryptlepis Buchanai Roem & Schult(クリプトレピス)カガイモ科の植物で東南アジアに広く自生している。タイではこの植物の茎は伝統的に炎症、関節炎、筋肉痛などの治療薬として使用されている。また、現代医学においてもその成分に抗炎症剤としての効果が確認されている。
■主要成分
Deris Scandens Benth
Lupinisol ,Trihydroxy Diprenylisoflavone , Daidzein , Puerarin , Milificin , Lupalbigenin等の複数のイソフラボンが含まれている。
抗発癌作用、抗酸化作用、抗菌作用、鎮痛作用、抗炎症作用、抗不整脈、抗糖尿病抗高血圧、抗アポトーシス(老化防止)他、神経障害、血流改善、にも有用性があることが確認されている。
Cryptlepis Buchanai
抗菌作用、鎮痛作用、抗炎症作用他、下痢止め、血流浄化、咳止めが確認されている
デリス、クリプトレピスの生育環境について
イーサンと呼ばれるタイ東北部の地域は、面積はおよそ18万平方キロメートルでその亜熱帯気候故の多様な自然環境を有する地域です。タイでは世界で知られている動植物の約7%がタ生息、生育しており、1万2千種の維管束植物と4600種の脊椎動物、8万3千種の無脊椎動物の生息地となっています。イーサンでは、モンスーンと呼ばれる季節風の影響が強く、雨季と乾季がはっきり分かれています。
このような過酷な環境で育つデリスはつる科の植物で、長さ20mの茎が茎から成長し、茎は直径2〜5cmで、地面を行き来し、近くの植生に登り、縄張りで支えます。クリプトレピスは地面にスクランブルし、他の植物に絡み合って支持するために長さ6メートルの茎を生産する樹木です。デリス、クリプトレピスの根は深く張り、激しい嵐にも耐えることができます。日本のような温帯地域で生育する樹木とは、生命力の強さが全く違います。
デリス、クリプトレピスについて
デリスはつる科に属する植物です。クリプトレピスはガガイモ科の植物種です。これらの植物は古くから人々の健康を支える神からの恵み物として多くの人々を救ってきました。現代では漢方薬として、また、マッサージ時の温熱ハーブとして、関節痛、肩こり、腰痛、腱鞘炎、50肩など、多くの症状を改善する効果があることが確認されています。
最近時の臨床試験では鎮痛効果や抗炎症作用の他、抗がん作用等も確認され、副作用のない未来の抗がん剤としての利用が期待されています。