カサイセンA錠の主要成分デリスの抗がん作用と抗炎症作用について

カサイセンA錠の主要成分デリスの抗がん作用と抗炎症作用について

2018年5月、米国国立医学図書館にアップされた論文にカサイセンA錠の主要成分であるデリス(シダレトバ)の抗がん作用が掲載されていたので紹介します。

「概要」

肝細胞癌(HCC)の発生率は、タイを含む多くの国で高いままであり、HCCの治療には副作用やがん細胞の耐性が問題となっています。現在、伝統的に使用されている薬用植物は、癌治療の代替として広く使用されています。その中でも、タイの伝統的なハーブであるDerris scandens(シダレトバ)には、HCC(肝細胞癌)に対して細胞毒性があることが分かっています。

D.scandensエタノール抽出物による処理後、適切な検査方法によってアポトーシス(正常細胞死)の誘導が確認され、HCC(肝細胞癌)の細胞増殖に影響を与えることが実証されました。これにより、D.scandensはHCC患者の治療のための有望な抗癌剤になる可能性があります。

「肝細胞癌とは」

原発性肝がんである肝細胞がん(HCC)は、世界中でがんに関連した死亡の最も一般的な原因の1つであり、肝臓の肝細胞から発生します。慢性ウイルス感染(B型およびC型肝炎ウイルスを含む)、アフラトキシン(発がん物質)、アルコール過剰摂取などのさまざまな危険因子が、HCCの発症に関係しています。HCCの発生率は、タイを含む多くのアジア諸国で増加しています。HCC患者の多くは、進行した段階で症状が現れるため、予後が悪化します。数多くの治療法が考案されていますが、抗がん剤には多くの副作用があります。

最近の研究では、Derris scandens(タイ名:’Thao-wan-Priang’)は、アジア全域で自生し、伝統的に鎮咳剤、去痰薬、利尿剤、抗赤痢剤、抗炎症剤として使用されています。以前の研究では、D.scandensエタノール抽出物が、胆管癌および肝癌細胞株に対してパクリタキセル(抗がん剤)と同様の効果を持つことが示されました。D.scandensから抽出される成分は、結腸癌に対する抗増殖効果を発揮することも明らかにされています。

しかしながら、D.scandensの抗増殖効果の分子メカニズムは未解明です。今後の研究で、この植物がん治療薬の有効性を確認するため、分子レベルでの詳細な解析が必要です。

 

※詳しくは、オリジナルサイトで確認ください。https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6053636/

カサイセンA錠が見つかったわけとは

 

カサイセンA錠サイト

https://kasaisen-a.nextair.co.jp/

2018年5月29日掲載

 

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